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ウェーブレット変換による非線形パラメータの同定

機械や構造体の振動特性を解明することは,振動の抑制や防止だけでなく, それを逆に利用する事も可能になるなど,振動による問題の解決に有効です. 特に,実際の系においては非線形による問題がほとんどで,非線形性の同定法の確立は非常に重要です.

本研究では,ウェーブレット変換を利用して,振動応答から減衰比,角振動数の時変振動パラメータを捉えることで, 系の非線形性を同定する研究を行っています.例として,振子の摩擦実験について紹介します.

振子の軸と支点の穴との間に起こるクーロン摩擦による非線形性の同定を行いました. 振子の軸径を11.8mm,10.0mm,8.0mmと変えてそれぞれの減衰振動波形を解析し, 本研究で提案した同定法を適用して振幅と減衰比の関係を求めた結果です. 軸径が大きくなるにつれて接触面積も増加するため,摩擦による減衰が大きくなることを定性的に評価できています. 振子の摩擦実験の他にも,はりの磁気減衰実験や過渡応答実験も行っています.

図1 実験装置 図2 解析結果

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